昭和の名作を中心に上映される太田家見世蔵は、「蔵の街」と呼ばれる栃木市でも、保存状態の良い明治30年代の蔵の一つです。
太田家は江戸後期からの太物(木綿など)問屋で、深い交流のあった、江戸、東京の問屋の姿を伝えています。階段箪笥、鎧戸、梁など当時の職人の技に驚かされます。
写真は、「ネットワークとちぎ」が企画した「歌麿と栃木」展の終了後の様子です。
昨年、発見された「女達磨図」をはじめ、多くの肉筆画が栃木市には伝わっていました。
写真の大作は、横3m、縦1.5mもある「品川の月」とよばれる肉筆画です。
明治20年ころまで、「月、花、雪」とよばれた三幅の大作軸物が、北関東の田舎町に存在したことは不思議な想像力をかきたてます。所有していたとされる呉服商「釜伊」は、南に三軒どなりです。
時代の流れにたえてきた建物の中での、映画会は懐かしい時間を提供できると信じます。
ネットワークとちぎ 佐山正樹
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